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初めての泉州社寺巡り 6

行基の前に龍が現れた水間観音  2019-4-28参拝  2019-7-3

泉州は和泉国でもあります。
和泉国は和泉郡・日根郡・大鳥郡の三つから成り立っているそうです。
今回は日根郡の社寺を巡りました。

1日目
泉佐野市 意賀美神社→慈眼院→日根神社→蟻通神社→八幡神社→
貝塚市 水間観音→脇浜戎神社→泉佐野市 加支多神社→泉州磐船神社→
奈加美神社→清水地蔵尊→火走神社

2日目
泉南市 長慶寺→林昌寺→信達神社→金熊寺観音院→岩出市 根来寺

天台宗別格総本山 龍谷山 水間寺 みずまでら。
新西国三十三箇所をはじめ、たくさんの札所になっています。

創建は天平年間(729年-749年)。
聖武天皇の勅願により行基が開創。

戦国時代にはやはり兵火により焼失。
その後再建されましたが再び焼失。
1811年(文化8年)に本堂が再建され、その後他の堂宇も再建されました。

江戸時代に井原西鶴の『日本永代蔵』に記され有名になったそうです。


泉佐野市から貝塚市に来ました。
二つの市は隣り合わせだと思ったら、間に熊取町って街が有るんですね。

ほんの15Kmほどを移動しただけなんですが、
信号は多いし車は多いし、道も広くなったり狭くなったり。
結構時間がかかりました。

私は水間観音のことは知らなかったんですが、関西では有名なんでしょうね。
水間鉄道があって終点がここのお寺です。
それだけ多くの参拝者がいるんですね。

駅からはちょっと遠い気がするけど、ネット地図で見たら600mでした。
こんなもんかな。

2019-5 泉州 (107)

駅から来るとこの厄除橋を渡って境内に入りますが、
車で来たので裏から境内の駐車場へ入りました。

2019-5 泉州 (126)

境内図。

「水間」とは水と水の間ってことで、矩谷川と近木川に挟まれた場所です。
二つの川が合流する地点付近の滝に龍が現れたそうです。

2019-5 泉州 (108)

出現の滝はどこだ?と川を見ていましたが、こちらは近木川。
滝は矩谷川の方でした。

2019-5 泉州 (109)

橋を渡ってすぐ左にあるのが写経堂。
その隣には「かんのん茶屋」というお土産や軽食の店があります。

2019-5 泉州 (111)

橋の右側は手水舎と小さなお堂や宝印塔などが並びます。

2019-5 泉州 (112)

この四角いのは何?

2019-5 泉州 (113)

説法石と書いてあります。
多分、行基さんか、他の誰かお坊さんがこの石に座って
近隣の村人に説法をしたんでしょうね~それしか無いよね~

2019-5 泉州 (110)

境内。
今日は普通の休みの日ですが、屋台が出てます。
今はわりと空いてますが、やっぱり参拝客は多いんでしょうね。

2019-5 泉州 (114)

布袋さん。

2019-5 泉州 (120)

さて、本堂へ。
水間寺は天正13年(1585)豊臣秀吉の根来寺征伐に先立ち、
紀州征伐の際、紀州勢に味方しために攻められ兵火により焼失します。

2019-5 泉州 (118)

文禄5(1596)岸和田城主小出秀政が本堂を再興します。
しかし天明4(1784)火災で再び焼失。
現在の本堂は1811年(文化8年)に岸和田藩主岡部長愼によって再建されたものです。

2019-5 泉州 (117)

大きな絵馬がたくさん奉納されていますが、全く絵が残っていません。
何が描かれていたんでしょうね?

2019-5 泉州 (149)

絵の残っている絵馬を発見。
でもなんの絵なのかよく分かりません。

2019-5 泉州 (116)

水間寺のご本尊は厄除け観音と呼ばれる聖観音菩薩。
身丈1寸8分の聖観世音菩薩は秘仏で、公開されません。

水間観音朱印

本堂で御朱印が頂けます。

水間観音朱印帳

水間観音の御朱印帳。
ついつい買ってしまいました^^; また御朱印帳が増えちゃったよ~

2019-5 泉州 (115)

水間寺が有名になったのは、井原西鶴の『日本永代蔵』の
第1話「初午は乗て来る仕合」に「泉州水間寺利生の銭」と記されたことです。

「利生の銭」ってなんだろう?

「利生」は「りしょう」と読み、「利益衆生」の意味。
仏・菩薩が衆生に利益を与えること。また、その利益の事だそうです。

2019-5 泉州 (122)

三重塔。

「利生の銭」とは水間寺に初午詣(旧初午の日)をして、来年の初午の日には
この利生の銭を倍額にしてお返しする事によって、ご利益を頂戴するもの、だそうです。

2019-5 泉州 (123)

三重塔の説明。

この塔に纏わる井原西鶴が書いた話とは、、、
或る年江戸の名も知れない廻船問屋が一貫の利生の銭を借りて帰ったが、
なかなか返済に来ない。とうとう13年目に馬の背に13年間の元利を揃えて参拝した。
よってこの銭をもってこの塔を建立したという話である。
後にこの人は網屋という人だ と判明した。

2019-5 泉州 (124)

お寺でお金を貸してくれたんですね。
現在では旧初午の日にご祈祷を受けられた方に「利生銭入り餅」が授与されるそうです。
次の年には倍返しだぁ~~~ ちょっと古い^^;

2019-5 泉州 (119)

経堂。

その昔、 聖武天皇の妙典、光明皇后の般若経、慈覚大師妙法経等が
このお堂に納めてあったそうですが昔兵火に遭って全て焼失。・゚・(つД`)・゚・
なんて勿体ない!今、残ってたら国宝間違いなしです。

2019-5 泉州 (121)

鐘楼。

かつての梵鐘は天正13年の焼失の後、貝塚本願寺に売却。
現在も貝塚本願寺にあります。

2019-5 泉州 (151)

護摩堂。

出現の滝がどこにあるか分からず、ウロウロ。
本堂の横の細い道から行くのでありました。
もっと大々的に宣伝しているかと思ったんですけど、
知らないと行き損ねてしまいそうなくらいです。

2019-5 泉州 (130)

面白い石灯籠を発見。

2019-5 泉州 (129)

大きな口を開けて何を言ってるんだろう^^

2019-5 泉州 (132)

もの凄い滝があるとは思ってなかったけど、、、しかも遠い、、、

でも、1300年前に行基がここに来たと思うと感慨深いものが有ります。
水間寺で一番の聖域です。

2019-5 泉州 (131)

奈良時代、聖武天皇42歳の時に病気になり、なかなか治らなかった時、
「この奈良の都より西南の方角にあたって観世音菩薩がご出現なされる。
よってこの観世音の尊像を都にお供をしてご信仰申せ」と夢のお告げを受けます。

この大役に指名されたのが当時、民衆に絶大な人気を誇った行基さん。

奈良の都から西南方向に歩き到達したのがこの水間の地。
当時は鬱蒼とした原始林の広がる山中でした。

2019-5 泉州 (133)

行基がこの地に来ると「十六人の童子」が出現し、谷間に導きました。
谷間の巨岩の上に白髪の老人がおり、手に一体の仏様を捧げ、
「汝を待つこと久し」と言って、自分の手首を自ら噛み切って、その尊像を行基菩薩に手渡し、
そうして自分は龍となって昇天したと由来記に記されています。

2019-5 泉州 (134)

滝の近くにある三所権現。

素朴な疑問として、なぜ手首を噛み切った?
手と仏像が一体化していたのか、などとその場面を頭に描きながら考えました。
まあ、いくら考えても答えは無いんですけどね~

そんな余計なことばかり考えていて、パワーを貰うのを忘れた気がします。

2019-5 泉州 (150)

水間寺は厄除けと縁結びのご利益があります。
厄除けは創建の由来の通りですが、
縁結びは愛染堂に纏わるお話があります。

2019-5 泉州 (138)

愛染堂。

絵馬やおみくじは赤い糸に結び付けます。
ここは恋人の聖地に選定されたそうです。

2019-5 泉州 (135)

お夏と清十郎の物語。

約700年前、伏見天皇の勅使御参侯の随身に山名清十郎という美男子があり、
当日勅使饗応のために村下の豪農楠右衛門の娘、お夏が出仕し、
これまた鄙にまれな美女にて、いつしか相い思いつつもその場は別れ、
その後、お夏は境内愛染明王に毎夜祈願致しました。

その甲斐あってか間もなく南北朝の戦いが始まり、清十郎は先陣を承り、
住吉渡辺橋に戦功を立てしも、敗者の身となりしを聞き、お夏は愛染橋の加護により、
奇しくも住吉の松原にて清十郎に巡り会い、水間に手に手を取って帰り、
仲睦まじく想いを遂げ、苔下の露と消ゆと伝う。

2019-5 泉州 (137)

二人の墓。

身分を超えて結ばれた二人ではありますが、
清十郎としては目指すものはそこじゃなかったんでしょうけどね。
お夏の思いが清十郎を引き寄せたのかな?
恐るべし、女の執念。

昭和11年に映画化されているそうです。

2019-5 泉州 (136)

「お夏清十郎」と言うと姫路の話の方が有名で、そちらは歌舞伎になったり、
井原西鶴が本に書いたり、映画にも舞台にもなったそうです。
なんで二人の名前が同じなんでしょうね?単なる偶然?

水間の話はハッピーエンドですが、姫路の話はスキャンダラスです。
人はハッピーよりスキャンダルの方が好きなんですね~

2019-5 泉州 (148)

水間寺の境内は道を超えて観音山の水間公園まで続きます。
ちなみに水間公園には愛染橋があります。

公園までは行ってないですが、近くのお堂に行ってきました。

2019-5 泉州 (139)

思いの他、いい感じに古いお堂があります。
行基堂(開山堂)
境内で最古のお堂です(17世紀中期の建立)

2019-5 泉州 (141)

行基堂には、行基が隣の鏡池に自身の姿を映して
彫った自作の像が安置してあったそうです。

惜しくも天正の兵火にかかり焼失しました。

2019-5 泉州 (142)

鏡池。
行基さんが自分の姿を映したと言われる池です。

2019-5 泉州 (145)

姿が映らなくもない。

2019-5 泉州 (140)

時間があれば山の中をハイキング気分で散策するのもいいです。
行基がいた当時からそう変わってないのかもしれません。
ここもまたパワースポットなのかも。

2019-5 泉州 (143)

弁天堂まで来ました。
ここでそろそろ帰ります。

2019-5 泉州 (144)

水間の街が見渡せます。
方向音痴なので、どちらの方角を見てるのか分からないのですが、
「大阪」というと街が延々続いていると思ってましたが、
以外にも山に囲まれています。

大阪市からはかなり離れていますが、意外にも自然豊かな所なんだなと思いました。

 水間寺 HP >>

次は海の方まで行って脇浜戎神社です。

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Author:じゅみーcoco
伊勢神宮の近所で生まれ育って
現在、伊勢の隣の町に在住。

忙しかった子育ても一段落。
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歴史の舞台、遺跡etc
あちこちお出かけするぞ~~
御朱印ももらっちゃうもんね^^

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