不遇の国宝の寺 常楽寺

紅葉の湖南三山めぐり1 阿星山常楽寺 2015-11-23参拝  2015-12-2

本日のコース
常楽寺→長寿寺→吉姫神社→吉御子神社→善水寺

春と秋は御開帳シーズンです。
今年は社寺友のTさんと滋賀県の湖南三山に参拝してきました^^

湖南三山は国宝のお堂を持つ三つのお寺です。
他にも素晴らしい重要文化財の仏像を持ちながら、あまり知られていなかったんです。
平成の大合併で湖南市が誕生し、人気の湖東三山に対して湖南三山と称して、
最近は観光客も増えているそうです。
普段は拝観に予約が必要ですが、この時期は予約なしで拝観できます。

阿星山常楽寺(あぼしさん じょうらくじ)は国宝でありながら、無住職の時代があり
その時に仏像の盗難という被害に遭いました。

今日の一番目のお寺は常楽寺です。
R1号線から少し山の方へ入った所にあります。

昔ながらの集落の中を通るので少し道が狭いですが、
看板がたくさん設置してあるので迷わず来られました。

湖南三山 001

大きな駐車場で誘導員も数人います。
有料駐車場と書いてありますが、参拝者は無料です。

受付で拝観料500円を納めて、隣で御朱印を先にお願いして拝観します。

湖南三山 002

おお~~~国宝の本堂とその後ろに国宝の三重塔が見えます。
湖東三山と違って長くてキツイ石段の参道はないです。Tさん、大喜び ^^;

桧皮葺の屋根は良いですね~なんだか優美な感じがします。
瓦とはまた違った良さがあります。

湖南三山 006

1360年の再建です。

湖南三山 004

読めそうで読めない縁起。

和銅年間(708~715)元明天皇の勅命により、良弁が開基した阿星寺五千坊の中心寺院。
と、お寺で頂いた由緒書きに書いてありますが、聖武天皇が紫香楽宮の鬼門鎮護として良弁が
創建したと書いてある物もあります。
Wikiによると史料が乏しく定かではないそうです。

良弁が開基した事には間違いなさそうです。

湖南三山 003

入口の鐘楼。

阿星山とはお寺の裏の山で、平安時代には皇室の帰依を受けて隆盛を極め、
この山に五千坊もの寺院があったそうです。
すぐ近くの同じ山号を持つ長寿寺は東寺、常楽寺は西寺と呼ばれてます。

湖南三山 009

本堂の拝観です。

御本尊は木造千手観音坐像(鎌倉時代)ですが、秘仏で厨子の中。
しかし、その両横にはずらっと素晴らしい仏像群が!

1360年の火災の時に命がけで仏像を運び出した僧侶たちのおかげで、
今、私たちはこの素敵な仏像を拝むことができます。
ありがたや~ありがたや~

ちなみに当時の御本尊は消失したそうです><

湖南三山 007

二十八部衆、風神・雷神は溜息が出るほど素晴らしかったんですが、
先にも書いた通り、この中の風神、阿修羅王、摩睺羅伽王が盗難に遭っています。
阿修羅王だけ発見されて、戻されたのですが残り二体は不明のままです。

そんな話を聞くたびに罰当たれ!!って思います。

湖南三山 024

盗難に遭ったのは無住職の時の昭和56年です。
こんな凄いお寺なのに住職さんがいなかったのも驚きです。
現在は他のお寺の御住職が兼務されているそうです。

湖南三山 023

今日、一番初めに訪問したので、こんなもんかな~と思っていたんですが、
長寿寺や善水寺は観光協会や地元の人が門前にお店を出していたり、
お寺の中でも説明をしてくれる人がいたんです。

でも、常楽寺は受付に人がいただけでお店はもちろん、
本堂の中にも人がいませんでした。
これが不遇だな~と思った要因です。

観光客が仏像を壊したりしたら大変なのに監視がいないなんて、、、と心配になりました。
それでも何事も無く済んで行くのが日本の良い所なんでしょうけど^^;
不届者がまた現れないことを祈ります。

湖南三山 027

本堂の内陣、下陣をゆっくり回って、まだ足りずにもう一回、回って三重塔へ。

湖南三山 008

国宝の三重塔。1400年(室町時代)に再建。

湖南三山 013

塔内には重文の釈迦如来像(平安時代)が安置されてます。
残念ながら拝むことは出来ませんでした。

湖南三山 014

塔と言えば湖東三山の西明寺で見た塔内の美しい壁画が忘れられないですが、
こちらの塔は無住職時代に荒れてしまって肉眼ではもう壁画は分からないそうです。

湖南三山 010

本堂の裏山を巡る形で西国三十三観音巡りができます。

湖南三山 019

今年は11月が暖かかったせいで、木々の色付きがイマイチです。
もらったパンフレットには真っ赤に染まった境内の写真が載ってますが、
今日はまだ緑もたくさんあってちょっと残念;;

私たちは拝観がメインなのでいいですが、紅葉を見に来た人はガッカリかもしれません。

湖南三山 017

紅葉はイマイチでも素敵な景色です。

前にある小さな山の向こうに長寿寺がありますが、
平安時代はこの山中にお堂や僧坊が五千も立ち並んでいたんですね。
五千は言い過ぎにしても、とにかくたくさんあったんでしょう。
どんな景色だったんでしょう?ちょっと想像が付きません。

湖南三山 022

こちらの白いお堂は収蔵庫でしょうか?

このお寺、まだまだ寺宝をたくさん持ってまして、
重文だけでも浄土曼荼羅図、仏涅槃図、なんと良弁の錫杖、勧進状3巻、
金銅飲食器、銅飲食器、金銅火舎などなど。
最後の三つはどんな物なのかさっぱり???です^^;
まあ、器なんでしょう。

湖南三山 025

観音堂と石塔の上の部分。

湖南三山 026

最後に重要文化財の石燈籠 (応永十三年銘)
後ろに見えるのは、池に浮かぶ弁天堂。

そういえば、入ってくる時に門がなかったです。
常楽寺の山門は、秀吉によって伏見に移され、さらに1601年に家康によって
大津の三井寺に移築され現在も当時のままに残っているそうです。

まだ三井寺は行ってないんですが、ネットで山門を見ました。
そりゃあもう凄いですよ。あの門がここにあったんだな~

 常楽寺 HP >>

湖南・常楽寺

ご朱印。

湖南三山 028

お寺の境内を出て、ふと振り返ると神社があります。
三聖神社といいます。
やっぱり元は常楽寺の護法神であったそうです。

もう一回、常楽寺と一緒にしたらダメなのかな?
なんだか寂しそうに見えました。

そんな事を思いながら次の長寿寺へ向かいます。

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伊勢神宮の近所で生まれ育って
現在、伊勢の隣の町に在住。

忙しかった子育ても一段落。
行きたかった神社、お寺、
歴史の舞台、遺跡etc
あちこちお出かけするぞ~~
御朱印ももらっちゃうもんね^^

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